注文と分譲どっちが良いの?

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マイホーム購入相談室

第四話 注文と分譲・・・どっちが良いの?

藍子: 先輩、今回は、20代のご夫婦から、「マイホームを考えているのだけれど、注文住宅を建てようか、分譲住宅を購入しようか悩んでいます。」というご相談をいただきました。注文住宅なら、理想のマイホームを建てられそうだけど、お金はかかりそうだし、分譲住宅だと価格は抑えられるけど、プランが決められないですし・・・。
どちらが良いとは言い切れないですよね。何が決め手になるのでしょうか?



相談者データ
家族 夫:和彦さん(28歳)
妻:麻衣さん(26歳)
子:長女(1歳)
世帯収入 420万円
現在の住まい 2DKのアパート
(家賃4万円)
貯蓄額 約100万円
今回のPoint! 注文住宅と分譲住宅のメリット・デメリットを整理し、住宅購入の予算と、マイホームを持つ際の希望をしっかりと整理し、検討しましょう。
注文住宅のメリット・デメリット
メリット

① 自分の希望のプランができる。
② 内部の仕様も自由に選べる
③ 建築中の現場もチェックできる。
④ 自分だけの家が建てられる。

デメリット

① 完成の状態が完成しないとわからない。
② 必要資金が不明確
③ プランの設計から完成まで期間が長い
④ 土地を別に探す必要がある。
⑤ 土地購入の際、仲介手数料が必要。
⑥ 土地の造成費用がかかる時もある。
⑦ 完成後に、イメージと異なる事もある。

分譲住宅のメリット・デメリット
メリット ① 価格が明確
② 実物が見られるので、生活をイメージしやすい。
③ 土地・建物を別に購入するより、費用を抑えられる。
④ 建築士が設計しているので、実生活を考慮されている。
⑤ 素人では思いつかない発想のプランもある。
⑥ 土地の形が整っている。
⑦ 周りの住民が同世代の場合が多い。
デメリット

① 自分で間取を決められない。
② 内部の仕様、デザインが選べない。
③ 土地の広さが限られている。


ポイント1 プラン作成には知識が必要

藍子:  注文住宅と分譲住宅の違いは、建物のプランを自分で決めるか、すでに決まっているかですよね。やっぱりせっかくマイホームをもつなら、自分の理想どおりの家を持ちたいですよね。 分譲住宅だと、すでにプランが決まっているから、自分の理想とは違ってきてしまうかもしれないですよね。

啓一: そうだね。注文住宅は自分の思い通りにプランを決めるには良いよね。だけど、その分注文住宅にする場合には、自分がどんな家に住みたいのか、明確にしておくことが大切だね。そこで、自分で考えるには、色々な建物を見たり、情報を集めて知識を豊富にもっていたりしないと、完成してからイメージと違ったりするよね。それに、自分で考えたプランだけど、住んでみたら使い勝手が悪かったとかリスクもあるから、色々と勉強しないと、なかなか良い家にはならないかもしれないね。

それに対して分譲住宅は、自由にプランを決めることは出来ないけれど、プロの建築士が実際の生活を考えてつくったプランだから、自分の理想とは異なるかもしれないけど、生活はしやすいプランになっているかもしれないね。それに、すでに完成して、中を見ることができれば、実際に生活することをイメージしやすいから、購入してから後悔するリスクは抑えられるかもしれないね。


藍子: 
そうなんですね。注文住宅って自由で良さそうなイメージがあるけど、色々と家を見たりして、研究してからにしないと大変そうですね。それに、分譲住宅だったら、プロの建築士がプランを考えてくれているわけですし、失敗は少ないかもしれないですね。



 

ポイント2 分譲住宅と注文住宅の価格の差は質ではない


啓一: 他には価格の面でも差がでてくるね。注文住宅は高く、分譲住宅は安いっていうイメージが一般的には多いかもしれないね。藍子さんは、何で価格に差が出てくるのかわかるかい。

 

藍子: う~ん。そうですね・・・。プランの希望を聞いてもらえて、図面を作ってもらうからじゃないんですか。

啓一: そうだね。もちろんその費用の差がでてくるね。ただ、それだけで価格が違ってくるわけじゃないんだ。分譲住宅では、まとめて、数棟・数百棟と建築を計画できるから、建材や設備器具などを、大量に仕入れることで価格が抑えられているんだ。一つだけを注文するより、大量に注文するほうが、価格に融通を利かせることができるからね。だから、分譲住宅が安いからと言って、建材や設備器具に質の悪いものを使っているわけじゃないんだ。逆に、大量に仕入れることができれば、同じ価格で、より良い質のものを提供できることにもなるんだ。とは言っても、分譲住宅の場合には、色を選んだり、キッチンを選んだりはできないから、会社がどのようなものを採用しているか比較してみるのが良いかもしれないね。

藍子:  なるほど。「価格が低い=品質が悪い」というわけじゃないんですね。


ポイント3 構造は見るだけでなく、確認する

藍子:  でも、構造の方はどうなんでしょうか。価格が低くなっていると、建物が本当に大丈夫か不安ですよね。分譲住宅だと、完成してしまっていて、建築の過程がわからないからちょっと怖い気がするんですけど。

啓一:  そうだね。分譲住宅(建売)は中がどうなっているかわからないから、不安なことは多いよね。だけど、注文住宅だからと言って、自分だけで内部を見たとしても、構造がどうなっていたら良いのか、どういう建築方法だといけないのかはわからないよね。だからこそ、モデルハウスなどの、住宅展示上に足を運んだり、不動産会社に行って、担当営業の人にしっかりと相談することが大事なんだ。ただ説明を聞くだけじゃなく、少しでも気になることがあったら、必ず聞いておいたほうが、失敗のリスクは減らせるよね。


藍子: 
そうなんですね。一生に一度の大きな買物ですし、しっかりと、聞くことが大事なんですね。





ポイント4 注文住宅は土地から計画。期間とお金がかかる。計画を立てることが大事

啓一:  あと、問題になってくるのが、土地のことだね。分譲は土地と建物を同時に購入できるけど、注文住宅を建てるためには、先に土地が必要になってくるよね。だから、土地をまだ持っていない人は、土地から探し始めなければいけないから、大変だよね。

藍子:  そうですよね。土地を探して、家を設計して、家を建てるとなると、長い時間がかかりますよね。そうすると、事前からの準備を考えると、本当に大変そうですね。

啓一:  うん。期間の面で大変なだけじゃなく、費用の面でも問題があるんだ。土地から購入する場合には、土地を購入する際に、仲介手数料が必要になることもあるんだ。だから仲介手数料の分、建物の為に使える金額が減ってしまうよね。それでも、希望どおりのマイホームを手に入れたいと思うなら、さらにお金が必要になってくるんだ。

藍子: 注文住宅って建物の費用だけじゃなく、土地や諸費用の金額までしっかりと予算を決めないといけないんですね。


啓一: そうなんだ。最後に注文住宅と分譲住宅を検討するときのポイントをまとめてみたよ。




注文住宅

分譲住宅
プラン

自由に決められる

知識が必要

費用と相談して検討

自由に決められない

プロの設計

プロの発想

価格

高め

設備の費用

土地の費用

仲介手数料

追加オプションをつけると上限なしで不明確

低め

大区画仕入れにより価格が低い

設備の質が低いイメージ

資金計画を立てやすい

構造

建築の現場から見られる

見ることはできるが、知識が必要

建築現場が見られないことが多い

完成して内側がわからないから不安

土地

一般価格で取引

不整形

水道引き込みや盛土など造成が必要

地盤調査が必要

大区画仕入れで価格を抑える

整形地

土地+建物で販売


藍子:なるほど。絶対にどちらが良いというわけじゃなく、自分の希望をしっかり整理して、自分にとってどちらが良いのかを検討することが大事ですね。




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