新築と中古どっちが良いの?

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第三話 新築と中古・・・どっちが良いの?

藍子: 先輩、今回は、30代のご夫婦から、「子どもが生まれ、家族が増えてきたので、賃貸をやめて家を買いたいけれど、中古住宅と新築住宅のどちらにするか決めかねています。」というご相談をいただきました。新築の方が、新しくてキレイだけど、お金がかかりそうだし、中古だと古いかもしれないけど、お金はかからなそう・・・。
どちらが良いとは言い切れないですよね。何が購入の決め手になるのでしょうか?

藍子 第三話 新築と中古・・・どっちが良いの?


相談者データ
家族 夫:俊彦さん(30歳)
妻:和美さん(30歳)
子:長女(2歳) 次女(0歳3ヶ月)
世帯収入 420万円
現在の住まい 2DKのアパート
(家賃5.5万円)
貯蓄額 約200万円
今回のPoint! 中古住宅と新築住宅のメリット・デメリットを整理し、自分の生活のことを考えてどちらが良いのか検討しましょう。
中古住宅のメリット・デメリット
メリット

・価格が安い
・実物が見られて、生活をイメージできる
・建物を多少汚しても気にならない
・完成しているのですぐに住める
・立地条件が良い

・リフォームをすれば、新築より低コストで済む

デメリット

・人が生活していたので、傷や汚れがある
・早期にメンテナンス費用が必要となってくる
・建物の見えない構造部分に不安がある
・アフターフォローの体制が整っていないことが多い

・キッチンやお風呂など住宅の設備が古い
・建築時期により、耐震性能に不安がある
・建てかえの場合には解体費用が必要となる。
・住宅ローンで借り入れをして購入する場合、審査が新築住宅よりも厳しくなる。

新築住宅のメリット・デメリット
メリット ・新しい物件は色々あるので、見て決めることができる
・新しい素材、新しい設備、新しい技術が使われている
・家が新しい
・注文住宅なら、自分の希望の間取を設計できる
・注文住宅なら、納得した住まいづくりができる
デメリット

・価格が中古住宅に比べて高め
・建築中の物件の場合、完成するまで、実物がイメージしにくい
・完成していない新築の場合、金利変動リスクがある

・土地を購入し、家をたてようとすると、諸経費が高くなる

・注文住宅の場合、計画から工事まで、時期が長くかかる

藍子:  新築と中古の違いは、建物の新しさですよね。新築だったらもちろん新しいし、中古だと中にはそれほど年数の経っていないものもあるけど、古いイメージがありますよね。中古住宅の中でもリフォームがされていてすぐに住み始めることができるものもあるし、中もキレイになっているし、価格も低いし中古住宅のほうがいいのかしら?

啓一: 確かに、中古住宅でもリフォームされていれば、価格が低いのに新築のような気分で生活できるかもしれないよね。でも、いくら見た目が良く見えるようになっていても、柱や躯体の部分はそのままの場合が多いから、建物自体の耐久年数は変わらないのがほとんどなんだ。だからリフォーム済の中古住宅を購入する時は柱や躯体はどうだったのかきちんと確認することが必要だね。

藍子: そうなんですね。見た目が良くなっていても、リフォームされていると新築同様な気がしますけど、そうじゃないんですね。

啓一: そうなんだ。あと、よく考えた方が良いのが、もし30歳のときにリフォームされた築15年の中古住宅を購入した場合、20年住んで生活した時、50歳くらいの時期に家を建てかえしなければいけなくなるよね。もしくは安全性を気にしないで、30年、40年生活しても、75歳のときに家の建てかえをすることになるよね。もしそうなった時には、75歳ではもう住宅ローンも組めないから、現金で家を建てる費用を積み立てる必要がでてくるんだ。家を購入してからお金を積み立てるとなると、住宅ローンの返済額を高めに設定したのと変わりがなくなってしまうから、安いからという理由で中古住宅を探していた場合、家が古いっていうリスクだけになってしまうよね。
藍子: なるほど。せっかく安いと思って中古住宅を買ったとしても、不具合があった時などにお金が必要になってしまうんですね。じゃあ目先の出費にとらわれちゃだめなんですね。

啓一: そのとおり。購入のときだけでなく、購入後どの位の出費が発生するのかを想定しておくのも大切なんだ。将来何があっても、対応できるように、準備しておくのは大切だよね。

藍子:  じゃあ中古住宅は買わない方がいいの?

啓一:  そんなことはないよ。中古住宅は購入するときに価格が低いから買い求め易さがあるよね。自分が実際に住んだあと、財産として子供に残す考え方もできるし、きちんと資金計画を立てて、建てかえをすれば問題ないよね。今は収入が少ないけど、いずれ収入が高くなるのを見越して計画を立てたりすることもできるよね。

藍子:  それじゃあ、すぐに生活するには向かないんですか?

啓一:  建物は古くなっていたしても、その物件が住宅街の一角だったりすると、周辺の買い物施設とかが整っていたりするから、生活しやすい環境だったりもするね。だから中古住宅を購入する際には、周辺の施設がどうなのかしっかりと把握して、建物の状態を確認したほうが良いよね。気に入った物件があったら、後悔しないためにも疑問点を整理して、全て明確に答えてもらったほうが良いよね。

藍子:  新築と中古どちらが良いとは言い切れないんですね。

啓一:  そうだね。なぜ家を購入したいのかを良く考えて、建物の仕様が優先なのか、立地条件が優先なのか、支払いができる金額がいくらまでなのかなどをしっかりと整理してから、物件を探しに行ったら良いかもしれないね。

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