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玄関や外壁のタイル工事をしています。この仕事を始めて30年以上になります。
お客様にご満足いただけるよう、いつも丁寧な仕事をしてきました。
お客様の笑顔が何より一番嬉しいですね。
今は現場の仕事ではなく、営業が主な仕事の小沢さんですが、現場に出ていた頃は、常に丁寧な仕事をしていました。
「家は高い買い物です。一生に一度という方が多いですから、お客様にご満足いただける仕上がりにすることが一番です。何かあれば、すぐに対処できるようにしています。」「きれいに仕上がったね、と言われ、お客様の笑顔を見ると、本当に嬉しい」と穏やかな笑顔で話してくださいました。
そんな小沢さんと長く仕事をしている、この道35年のベテラン、諸田さんの作業現場にお邪魔して、お話を伺いました。
まずは下地を作ります。ミキサーでセメントや砂、水を混ぜ、下地剤をつくり、コンクリートの土台の上に載せていきます。それを手際よくコテでならしていきます。いかにも簡単そうに平らにしていきmなすが、一人前になるのは最低3年はかかるようです。水平を測り表面を整えて下地は完成です。
内装や外壁と同様、この下地作りが仕上がりを左右するため、一番難しい作業だそうです。
その後、接着剤を作り、タイルを貼っていきます。
この接着剤に一工夫しているそうです。セメントに厚みを出すための珪砂を混ぜて作るのが一般的なのですが、ここに糊を加え、更に床を貼る際に使う糊も加えて接着剤を作ります。これは、粘着力を高め、しっかりとタイルを貼るためです。全ては、きれいに仕上げてお客様に喜んでいただきたい、その気持ちからだそうです。
接着剤を下地の上に載せ、コテでひろげるのですが、このコテには溝がついていて、凹凸が作れるようになっています。これは、接着剤とタイルを密着させるためで、タイルの裏側にも凹凸があります。下地同様、手早く接着剤を広げ、全体にならしていきます。そう上にタイルを載せて、金槌の柄で軽く叩くようにして、タイルを貼っていきます。ドアの周囲など、タイルの幅が合わない場合は、通称「押し切り」と呼ばれるタイルカッターでカットし、直線でない箇所は、サンダーでその箇所に合わせてタイルを切り、ぴったり埋めていきます。
立ち上がりの部分は、ダンゴ貼りという方法で貼っていきます。この方法は、今ではタイル職人の1~2割程度しかできる人がいなくなってしまったそうです。諸田さんは「慣れてしまえばこのやり方のほうが早いけれど、今は左官職人に下地を作ってもらって、タイルを貼る人がほとんど。そのうちダンゴ貼りができる人はいなくなってしまうでしょう」と話していました。
諸田さんも昔からの呼び方で理由はわからないということですが、タイルに載せた接着剤が団子状であることから、そう呼ばれるようです。
「なれない人がやると、全然貼りつかないですよ」と言いながら、リズミカルにタイルを叩きながら次々と貼っていく手際のよさに、思わず見入ってしまいました。
「この技術を、小沢さんや諸田さんの思いとともに、若い職人さんたちに受け継いで欲しい」きれいに仕上がった玄関を見て、そう思いました。