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衛生設備工事とは、建物内棒の給水と給湯、排水まで、全ての配管を敷設する作業のことです。普段は決して見えない部分ですが、水が一滴漏れただけでも、または必要なお湯と水が出ないだけでも、お客様の生活に多大なストレスが生じます。
私の仕事は、決して派手ではないですが、家づくりの最初から完成までに全ての職人と関わります。そのために家づくりに携わる各職人が常に何をしているかを把握するのが大切です。まずは、基礎工事が始まり、型枠で固定し、コンクリートが流し込まれます。その型枠がはずされた後、大工が柱を立て始めます。壁が立ち上がり、床が敷かれ、屋根が出来上がり、外壁と内装が同時進行で進みます。建物が完成すると足場を解体、外溝の職人が庭を作りはじめます。それぞれの職人は、自分の領分を守りながら、責任を果たそうとしています。その間に、それぞれの職人と打ち合わせをしながら給水や給湯、排水の配管をしていきます。1箇所の現場にいるのは3~4ヶ月近くにもなります。
この仕事が難しいのは、必ずしも図面通りにいくとは限らない点です。例えば、排水管の敷設では、地面の掘削が必要です。掘ってみると、石が多く出てきたり水が出てきたりと予想外のことが起きるのです。水が出てきたときはポンプで全部汲み上げたあと、水が染み出ないような処置をしてから配管を敷きます。そのため、場合によっては無理をして設計図通りにするより、将来の安全に配慮して、現場監督や本社の設計担当者と話し合って、配管のルートを変更するようにします。お客様の家を守るために、先を見越してスムーズに水が流れるように全力をつくすのが、私の仕事だと考えています。それが会社の信頼につながると思っています。
排水のポイントは管の勾配にあります。スムーズに流れるには、下水管に放流する箇所までの勾配を考える必要があります。勾配が緩すぎると水の流れが悪くなります。中には機械を使って排水をする仕組みをもつ家もありますが、当社ではお客様の経済的な負担を減らすため、自然放流を心がけています。機械を使えば、電気代に加えメンテナンス費用もかかりますから。それに機械は7年ほどが寿命です。自然放流方式であれば、これらの費用は一切不要です。
給水管を敷設する工事を手がけるには国家資格が必要です。私も給水装置工事主任技術者という資格をもっています。その他にも排水設備工事責任技術者という資格も取得しています。これは国家資格ではありませんが、この資格がないと工事は出来ません。 配管には、すごい水の力が24時間かかっています。針の穴のような小さい穴でさえも、必ずそこから漏水して大変なことになってしまいます。もちろん、家が完成した新築時には判らないかも知れませんが、そういうパイプは、必ず数年後に水漏れをおこし、最悪基礎が水浸しになることもあります。だからこそ、私は毎回「自分が敷設した配管は絶対に漏水は起こさないぞ」という気構えで取り組んでいます。そのためには、一つの手順が終わったら、最低3回以上は必ず確認してから次の手順に進むようにしています。そのために作業が遅れることもありますが、この手順は、絶対に譲りません。現場監督にも納得してもらっています。それが、お客様のひいては会社のためにもなると信じているからです。もちろんこれは、私に限らず、ケイアイの他の職種の職人も同じ考えですが。だからケイアイの職人は安全管理に関しては皆しつこいですよ(笑)。 私は、お客様に直接お会いする機会はあまり多くありませんが、いつも「私が携わった衛生設備は、安心していいですよ」と、お客様はもとより私自身に威張れるような状態にしています。 |